介護福祉士のやりがいとは?

あらゆる業種の中で、「やりがい」という言葉がもっとも相応しいのが介護福祉士です。60歳で定年を迎えた頃、重くのしかかる高齢である両親の介護。そして自分自身もいずれは介護をしてもらうという焦燥感。思い切って60歳過ぎから介護の資格を取得する人は少なくありません。両親の介護の為、また両親の他界の後の生きる支えにもなります。

 

定年後に介護職員になり、実際に訪問介護をしてみたら、自分よりも幾つか若い利用者に出会うという話もあります。同じ世代を生きていたという親近感から昔話で盛り上がり、なんとも心地よい時間が流れます。もちろん、介護従事者も明日は我が身という気持ちから謙虚な姿勢を崩しません。そんな中、介護福祉士の受験を考えるシニア世代の方もいる時代となりました。

 

このように、今どんな年代でも性別を問わず、介護福祉士を目指す方が増えています。若い介護福祉士は利用者のことをまるで自分の祖父母のように慕い、中年期の介護福祉士には亡き両親を思い出しながら献身的に介護ケアをする姿が見られます。

 

介護福祉士として働いていると、他の職場に比べ多いのが「ありがとう」という言葉を聴くことができるということです。もちろん、他の業種でもどこでも「ありがとう」という言葉はありふれていてほしいものですね。介護の世界の「ありがとう」は一味もふた味も違うのです。

 

頑固なおじいちゃんが家族の勧めで嫌々ディサービスに来ている光景をよく見かけます。私はそのような利用者をみかけると妙に燃えるのです。なんとか心を開いてもらって、いつかあの方の笑顔をみたい!という気持ちになるのです。

 

人に心を開いてもらうには時間がかかりますし、こちらが傷ついてしまうこともあります。それでもそれに成功し、利用者の満面の笑顔を見た時はとてもやりがいを感じます。口もきいてくれなかった利用者から「ありがとう」などという言葉を聴けた日は、介護の仕事をしていて本当に良かったなと心から思うものです。